王国の最高峰の魔術師・七賢人に史上最年少で選ばれた少女。二つ名は〈沈黙の魔女〉。
魔術に必須とされる詠唱を省略した【無詠唱魔術】を扱うことができる唯一無二の魔術師。
魔術と数学をこよなく愛し、本と書類に囲まれながら、山奥の小屋に引きこもっている。
極度の人見知りで一般常識にも疎い。
モニカ・ノートンと名を変え、第二王子護衛のためセレンディア学園に潜入する。

モニカの使い魔。
黒猫の姿をしているが人語を理解し、しゃべることもできる。
モニカが辛そうにしているときは、肉球を触らせ、癒してあげることも。
モニカ以外の人間の名前を覚えるのは苦手。
ただし、人間が書いた小説を読むことが好きで、小説家ダスティン・ギュンターの大ファン。

リディル王国第二王子。 リディル王国でも屈指の名門校セレンディア学園の高等科三年生で生徒会長を務めている。
国内でも有数の権力者であるクロックフォード公爵を母方の祖父にもつ。
リディル王国の次期国王をめぐる、王位継承権争いに巻き込まれており、たびたび暗殺者に狙われている。
端正な美貌と洗練された知性により、学園内では憧れの存在となっている。

セレンディア学園の生徒会副会長。高等科三年生。
侯爵家の血を引いた父、民間の出自の母のもとに生まれた。
父の死後、遠縁のハイオーン侯爵家の養子となり、母の元から離れて生活をしている。
フェリクスを心から慕っており、生徒会では会長を支える真面目で勤勉な仕事ぶりを発揮している。
魔術の素養もあり、氷の魔術を扱う。

セレンディア学園の生徒会書記。高等科三年生。
ダーズヴィー伯爵家長男、身分階級主義の思想が強く、「貴族は貴族らしく、平民は平民らしく」という信念のもと行動している。
他人にも自分にも厳しい性格。フェリクスとは幼少期からの付き合い。
選択授業ではチェスを選択しており、その腕前は学園内でもトップクラス。

セレンディア学園の生徒会庶務。
様々な仲裁や交渉を行う〈調停者の家系〉と呼ばれるメイウッド男爵家の令息。
モニカと同じ高等科二年生。
温厚で人当たりが良く真面目。
少し流されやすいところもあるが、縁の下の力持ちとしての活躍を見せる。

セレンディア学園の生徒会書記。
シェイルベリー侯爵令嬢。
成績優秀で語学堪能。
行動と振る舞いが常に完璧と言われ、学園三大美人に数えられる美貌の持ち主。
フェリクスとは幼馴染で周囲からは彼女こそがフェリクスの婚約者に相応しいと噂されている。

セレンディア学園の高等科二年生、モニカのクラスメイト。
父親が豪商で、そこからから男爵にまで成りあがった一家のため、一部のクラスメイトや貴族たちから「成金」と揶揄されることもある。気が強いため、そんな悪口は意に介さない。
商人の一族だったため、流行に詳しい。
編入してきたモニカに声をかけ、最初の友人となる。

セレンディア学園の高等科二年生。
王国東端の国境に接する領地を持つブライト伯爵家の令嬢。
貴族ではあるが、田舎貴族のため馬術や狩りが得意で、家畜の出荷まで手伝う快活な性格。
刺繍も得意でチャリティバザーに出品するほど。

セレンディア学園の高等科二年生。
頭脳が国の宝と呼ばれるほど博識である〈識者の家系〉で「歩く図書館」と呼ばれている。
学園三大美人に数えられる美貌の持ち主であるが、他人に頼られるのが苦手なため、わざと性格が悪そうに陰険にふるまっている。

モニカと同時期にセレンディア学園に編入した編入生。高等科二年生の魔術師見習いでニールのクラスメイト。
明るく活発な性格で人との距離感が近い。クレーメの街で地竜と戦っていたが、その事実を本人は隠している。

セレンディア学園の高等科一年生、ケルベック伯爵令嬢。
モニカの正体を知る数少ない協力者。
ケルベック領で翼竜の群れによる竜害が起きたときに〈沈黙の魔女〉が退治してくれたことに恩義を感じている。
セレンディア学園で陰に日向にモニカを手助けしており、イザベルの世話係の設定になっているモニカをいじめるフリをするなど、あえて悪役令嬢に扮することも。

七賢人のひとり〈結界の魔術師〉。
モニカと同じ時期に七賢人に選ばれたために、モニカのことを「同期殿」と呼んでいる。
第一王子派だが、国王の命令で第二王子の護衛をまかされており、その任務をモニカに押し付けた。
最愛の妻ロザリーには頭があがらない様子。

〈結界の魔術師〉と契約をしている【風の上位精霊】。
愛称は「リン」。
普段はメイドの姿をしているが他の姿になることも。
モニカとルイスの連絡係として、モニカの極秘任務をサポートする。
人間としての振る舞いはまだまだ勉強中らしい。